菊花賞2022を消去法を使って穴馬の可能性を探っていきます。
「適性」が大きく結果につながる菊花賞。
「血統」から適性を考えることもできますが、血統が全てではないです。
求められる適性はなにか?
長距離だけに枠順の有利不利なども気になりますよね!
マルッとまとめて解説していきます。
菊花賞はご存知のとおり…
3000mという特殊な距離で行われます。
昔は菊花賞前に「嵐山S」という
3000mのレースがあったので距離を経験している馬もいました。
ですが、現在は日本ダービー出走馬で2400m。
夏のローカルで2600mまでしか経験している馬がいません。
「走ったことがない条件での戦い」
であることが大前提です。
残念ながら消去法ではここまでアプローチしているものではなく
(全頭経験なしですから)
血統や走り方から推測の部分はどうしてもあります。
それでも過去の結果から
「使えそうな」ものはあるのでご紹介します。
今回菊花賞2022で扱っていきたい消去法は
分けて考えると2つですが…大きくは1つ。
◆前走着順
◆春のクラシック成績
です。
①前走着順(過去10年)
馬券になった30頭のうち26頭は前走3着以内でした。
このデータのポイントは「前走」が
G1も、G3も、2勝クラスも
…クラスの格は区別していないこと。
でも、26/30頭が当てはまっているということは注目に値します。
ちなみにただ1頭前走二桁着順から
菊花賞優勝した馬がいます。
誰かわかりますか??
……
…
2021年のタイトルホルダー(前走:セントライト記念13着)
これは力負けではなく逃げないとダメなのに
変に控えた作戦負けなのでレアな例ですね。
こうした
「数字遊びえはなくアナログ補正は必要」です。
この26/30頭を解説するには…
②春のクラシック最高着順
にも触れていく必要があります。
1着【2,0,0,4】
2着【3,1,1,2】
3着【1,0,0,7】
4着【0,2,1,5】
5着【0,0,1,4】
6~9着【0,1,0,19】
10着以下【0,2,0,35】
不出走【4,4,7,74】
見て頂いた通り春のクラシック=皐月賞・日本ダービーで
6着以下だった馬は過去10年で3頭しか馬券になっていないいっぽう。
春のクラシックに出走していない馬は
【4,4,7,74】つまり15頭が馬券になっているということです。
馬券になる=30頭ですから(同着が無ければ)
「半分」は春のクラシックに出走していない馬が馬券になっていると言えます。
ここで菊花賞2022消去法①に目を戻すと
前走4着以下の馬は馬券にほぼなれていない
=皐月賞・ダービー惨敗から直行
=出走権もっていてトライアル仕上げ途上で4着以下
こういった馬が菊花賞でほぼ馬券になれていまでん。
いっぽうで
=夏のローカルで2勝クラス以上勝ち上がり
=トライアルで好走し出走権ゲット
こういった馬たちが結果を残していると言えます。
「だから」【4,4,7,74】という結果を残しているんです。
このデータは消去法として「理由」があるものなので
予想をして言う上で上手く活用ができると言えますね。
(オカルト的な数字遊びは…ね)
菊花賞は3000mという長い距離を走るので
枠順の有利不利は気になるところです。
直線競馬ではない限り
外枠は内枠の馬より長い距離を走ってしまうので。
過去、実際に外枠で外々を走らされて惨敗
…という結果もありますが
実は。
勝ち馬は内目の枠から出ていますが…
菊花賞では二けた馬番・外枠の好走=馬券になる馬が多いんです。
30頭中17頭が該当。
これは私自身も意外でした。
例えばだんご状態のレースでずーっと外々を走らされたら
距離ロスが大きく強めの敗因となります。
しかし、縦長になれば内外の不利はあまりないし
それ以上に「距離適性」が問われるといえます。
内枠の距離不安の馬より
外枠のスタミナ馬
これが菊花賞の形ですね!
菊花賞の枠順に関しては
勝ち切るなら内よりの枠の方がよく
2,3着ならスタミナ・適性あれば外枠でも可。
あえて言うなら外枠が有利になることは
内の馬場が相当悪いなどの事情が無ければないかなと。
有利不利以上に「適性」が重要です。
上記の消去法を
菊花賞2022出走予定馬に当てはめてみると…
まずは菊花賞2022出走予定馬を見ておきます。
【菊花賞2022出走予定(登録)馬】
アスクビクターモア
アスクワイルドモア
インプレス
ヴェローナシチー
ガイアフォース
シェルビーズアイ
ジェンヌ
シホノスペランツァ
ジャスティンパレス
セイウンハーデス
セレシオン
タイムオブフライト
ディナースタ
ドゥラドーレス
ビーアストニッシド
フェーングロッテン
プラダリア
ポッドボレット
ボルドグフーシュ
ボーンディスウェイ
マイネルトルファン
ヤマニンゼスト
レッドバリエンテ
18頭の出走枠に対して23頭の登録があります。
先ずは全頭を「前走4着以下」の消去法に機械的に当てはめると…
アスクワイルドモア(神戸新聞杯10着)
インプレス(2勝クラス5着)
シャルビーズアイ(2勝クラス4着)
ジェンヌ(2勝クラス4着)
セイウンハーデス(セントライト記念4着)
タイムオブフライト(2勝クラス4着)
ビーアストニッシド(神戸新聞杯9着)
プラダリア(神戸新聞杯8着)※
ボーンディスウェイ(セントライト記念6着)
ポッドポレット(3勝クラス6着)
ヴェローナシチー(神戸新聞杯5着)※
以上11頭が該当しています。
これらの馬が4/30頭になれるのか?ですが
可能性がある馬として「※」をつけてみました。
勝つかどうかではなく馬券になるかどうかの視点として。
プラダリアはG2青葉賞の勝ち馬でダービー5着好走の実績あり。
神戸新聞杯はいかにもなたたき台レース。
そこからグンと状態が上がれば…として。
ヴェローナシチーはG2京都新聞杯2着があり
春のクラシックは未出走。
前走神戸新聞杯は後ろ過ぎる位置取りが全て。
これらを念頭に入れつつ
菊花賞2022人気上位馬の「アラ」を探します。
穴馬の好走は人気馬の凡走の上に成り立ちます。
だからアラ探しが重要。
セントライト記念の勝ち馬。
日本ダービー3着のアスクビクターモアを
外を通りつつねじ伏せる、ジワジワと伸びる脚をみせ勝利。
(向こうは出走権なるのでたたき台ですが)
前走を観る限り距離が伸びて
「相対的に」マイナスになることはなさそう。
ただ、セントライト記念は好走しないと菊花賞出られない
=それなり以上の気合で臨んでいるわけで
オツリがあるか注意。
不安要素:セントライト記念以降のオツリがあるか。
アスクビクターモア
日本ダービー3着馬。
先行してなだれ込む、立ち回りが上手い馬です。
前走セントライト記念はガイアフォースに負けていますが
立場を変えると「初戦前哨戦仕様だった」わけです。
上積はこちらにある。
いっぽうでレースが上手い分爆発力という魅力はない。
あまり立ち回りが活きるレースにならない想定なので
展開利が欲しい。
不安要素:前々からの粘り込みは厳しいコース
ジャスティンパレス
神戸新聞杯を制した馬。
春の皐月賞・ダービーは奮いませんでしたが
神戸新聞杯はうっぷんを晴らす勝利。
ただ、相手が微妙だった点、
「完璧なレース」で走り過ぎた感があり。
ガイアフォースどうよう「オツリ」、あれ以上があるか。
不安要素:神戸新聞杯以降のオツリがあるか。
ヴェローナシチー
神戸新聞杯5着の馬。
その神戸新聞杯は後方から大外ブン回しのロスの多い競馬で5着は酌量の余地あり。
でも団野騎手→川田騎手もあって
やや人気しすぎている感もあります。
確かにその前走いがいはは全て馬券になっているように安定株ではあります。
距離は伸びて大きなマイナスになるとは思いませんが
リスクとリターンのバランスはどうかな(6,7番人気だった本命も)。
不安要素:売れすぎで妙味がない
ドゥラドーレス
5戦全て上り最速(出遅れているけど)の馬。
前走2クラスのレースは追えばしっかり伸びる脚をで完勝。
不器用なレースをするので難しいいっぽう、
一発の魅力はある。
一般的には古馬2勝クラス勝利で
菊花賞何とかなるレベル(3勝クラスが当然ベター)なので「可」です。
好走するも凡走するも派手なレースになりそうです。
不安要素:出遅れ、大味競馬
ボルドグフーシュ
春の京都新聞杯、秋の神戸新聞杯共に3着馬。
中京2200mというタフなコースの重賞で
連続好走しているのでタフさという点では充分。
ただレースがヘタ過ぎて後方からの競馬が見想定されます。
もちろんそれが「ハマる」と予想するならアリ。
無理やりポジションをとって、脚も無くさず走れると考えるならアリ。
不安要素:大味競馬
ディナースタ
1勝クラス、2勝クラスと札幌2600m連勝馬。
両レース中段→まくって先頭という競馬で
スタミナは示しています。
ただ同じような「形」で阪神3000mは無理。
つまりこれまでと違った一面を見せる必要があります。
それができると考えるか、イヤイヤ…と考えるか。
不安要素:レースの形に注文がつく
菊花賞2022人気が予想される馬について
上記で不安要素を書きました。
「みんな初めての条件」
だからそもそも不安要素を抱えている上で
それぞれ突っつくポイントはありますね!
もちろん、イジワルして探しているので
それを跳ねのけて好走する可能性はありますが…
穴馬が好走するためには
人気馬が凡走してくれないといけないのでこれは必要な考え。
その上で過去の菊花賞では
どのような馬が穴馬として好走しているのかみてみると…
【2012年】
3着ユウキソルジャー(7番人気)
→現2勝クラス勝利~神戸新聞杯4着・秋山
【2014年】
3着ゴールドアクター(7番人気)
→青葉賞4着~1・2勝クラス連勝・吉田隼人
【2016年】
2着レインボーライン(9番人気)
→札幌記念3着・福永
【2017年】 ※不良馬場
2着クリンチャー(10番人気)
→皐月賞4着・藤岡佑
3着ポポカテペトル(13番人気)
→現2勝クラス1着・和田
【2018年】
1着フィエールマン(7番人気)
→ラジオNIKKEI賞2着・ルメール
3着ユーキャンスマイル(10番人気)
→現2勝クラス1着・武豊
【2019年】
2着サトノルークス(8番人気)
→皐月・ダービー2桁惨敗→セントライト記念2着・福永
※7番人気以下の馬をピップアップ。
パーッとみた上で菊花賞「穴馬」のポイントは…
・2勝クラス勝利
・重賞好走歴
・騎手
でしょう。
以上の条件で穴馬として面白い馬をさぐると…
・プラダリア
→青葉賞1着、父ディープインパクト、池添
・ヤマニンゼスト
→神戸新聞杯2着、武豊
・セレシオン
→2勝クラス勝利、福永
でしょうか。
プラダリアは前走神戸新聞杯負けすぎですがダービー5着、青葉賞1着。
ヤマニンゼストは神戸新聞杯で武豊騎手に乗り替わり一発回答の好走。距離が伸びるのは歓迎。
セレシオンはデビュー戦の時点で阪神2000mを選ぶスタミナ型。プリンシパルSの大敗は適性外(出遅れ・瞬発力不足)。モノのレベルは高い。
以上の3頭穴馬をどのように馬券に絡めていくか、です。
枠順みて、展開考えて、土曜の馬場見てエイヤ!で結論を出していきたいですね!
ーーあとがきーー
・馬連の面白い買い方
・穴馬の見つけ方
・人気馬の嫌い方
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