日本ダービーの名言とジンクス
毎年日本ダービーが近づくと
新聞やネット記事などで目にする機会が増えます。
そもそもなぜ日本ダービーは特別なレースなのでしょうか。
なんとなくみんなが騒ぐから…(`・ω・´)?笑
ではないか。
競馬ファンとは関係ない部分での
お話もまとめておきますね~
日本ダービー予想の箸休めに観て頂けると幸いです。
もくじ
ます日本ダービーに名言をピックアップ!
競馬ファンとしては
その年、その時、そのダービーで出た名言は思い出の深く刻まれるものです。
今回日本ダービーにまつわる名言は
私が実際にリアルタイムで聞いてきたものをまとめます。
1997年の日本ダービー。
皐月賞を11番人気で制したサニーブライアン。
人気薄での勝利ということもあり
「恵まれた」「たまたま」「まぐれ(フロック)」と言われていました。
その皐月賞は大外枠から早め先頭の逃げ切り。
競馬において恵まれた勝つ可能性が高いのが逃げ・先行なだけに余計にそういわれたのかも知れませんね。
日本ダービーも大外枠から逃げて勝ち
勝利騎手インタビューで大西騎手から出た名言が…
「1番人気はいらない、1着だけが欲しかった」
皐月賞馬にも関わらず6番人気(実際は人気が上だったシルクライトニングが除外になったため7番人気)。
それに対しての「想い」でしょう。
私はこの言葉を当時中学生の時に聞いたのですがトリハダが立ったことを強く、強く覚えています。
この名言(実況か…)も1997年のもの。
上記サニーブライアンが
皐月賞馬にも関わらず低評価だったこともあり
また、日本ダービーで逃げて直線突き放す強い競馬をしてのこと。
ゴール直前
フジテレビの三宅アナウンサーが実況で放った言葉が
「これはもうフロックでもなんでもない!2冠達成!」
皐月賞後にさんざん言われた
「恵まれた」「たまたま」「まぐれ(フロック)」……
これをぶち破る瞬間に出た名言です。
今、聞いても震えます。
2000年アグネスフライトに騎乗して優勝した河内洋騎手のレース後の名言です。
日本ダービーに初めて勝つと多くの騎手が
騎手をやめてもいい…というコメント
=それくらい嬉しい感情を示していますが………
河内洋騎手は逆の事をいいました。
「ダービー騎手になったからって、すぐやめるんじゃ寂しい。来年はもっといい馬に巡り合うかもしれない」
ダービージョッキーになったからこそ言えるコメントですね。
同じような趣旨のコメントとしては
武豊騎手騎手が初めて日本ダービーを勝った1998年(スペシャルウイーク)に
「一度勝てば、もう一度勝ちたくなる。それがダービーなのかな」
と話していましたが
それまで私は「ダービーを勝ったら騎手を辞めても良い系」の言葉を耳にしていたので
強く、強く印象に残ったという経緯もあります。
2013年の日本ダービー。
キズナに騎乗して日本ダービーを勝った武豊騎手の名言。
武豊騎手と言えば長年トップジョッキーとして君臨。
今でも
「さすが武豊!」
という騎乗で私たちをうならせてくれますが…
2010年の毎日杯ザタイキでの落馬事故以降
身体の感覚が戻らないのか
以前のような騎乗ができな、、、
そうなると有力馬への騎乗依頼が減ったりする厳しい世界です。
2010年付近の武豊騎手の勝利数ですが…
2007年156勝
2008年143勝
2009年140勝
2010年63勝←落馬事故
2011年64勝
2012年56勝
この「流れ」があっての
2013年日本ダービーをキズナでの優勝!
その第一声が…
「僕は帰ってきました!」
でした。
そしてこれ以降…
2013年97勝
2014年86勝
2015年106勝
と、勝利数を再び増やしていくことに!
武豊騎手は騎乗技術もそうですが
ひとあたり、ウィットに富んだコメント力など総合的にみてやっぱりトップジョッキーだな、と。
2011年の日本ダービー。
オルフェーヴルに騎乗していた池添騎手がレース後に話した名言(の一部)です。
日本ダービーは
やはり競馬関係者にとっては特別なレース。
その名言を含んだコメント自体が長いので
全てを正確に覚えているわけではありませんが流れとしては
・ダービーを勝ちたいなんて軽々しく口に出して言えなかった
・ダービーにはそれだけの価値がある
その上で…
自分はオルフェーヴルにずっと乗ってきた強みがあり、テン乗りの馬にだけは負けたくないと思っていた
はい、この何が名言で
どんな想いが込められていたかというと…
この年はデボネアという馬(オーナー=ダーレー)が出走していたのですが
世界的名手のデットーリ騎手が日本ダービーに騎乗ということで話題となっていました。
それまでが(当時)佐藤哲騎手で新馬戦を勝ち
吉田豊騎手でG3京成杯2着、佐藤哲騎手で弥生賞3着、皐月賞4着と戦績を積んできた上での
日本ダービーでの乗り替わり=テン乗りでの日本ダービー
生産者やオーナーだけでなく
騎手にだってダービーは特別な想いがある。
そういった矜持を感じる名言であったと思います。
日本ダービーのジンクス…
今回とりあげるのは…先の池添騎手の名言とつながること。
「日本ダービーにおけるテン乗りは勝てない」
というもの。
これを書いている時点では
2021年にシャフリヤールで福永騎手がテン乗りで勝利していますが
1986年のシリウスシンボリ以来36年ぶりのことでした。
36年と聞くとテン乗りでダービーを勝つのは難しい…ということが分かる……いっぽうで。
このジンクスって
当たり前と言えば当たり前のことなんですよね~(`・ω・´)
冷静に考えると「なぜテン乗り」なのか、です。
以前に乗ったことがあるかどうかは別として
乗り替わりで日本ダービーの騎手が変わるケースは…
・中位/下位騎手→上位騎手
・主戦騎手が乗れない事情(別の馬に乗る、騎乗停止など)
が、主なところでしょうか。
その上で日本ダービーで
好走する可能性が高い皐月賞上位馬=強い馬は
「そもそも乗り替わりする可能性が低い」です。
また、青葉賞やプリンシパルS、京都新聞杯などの
「別路線組」で好走して日本ダービーに出走する馬は…
その前哨戦ではトップジョッキーが乗っていることが多いです。
そしてそのトップジョッキーは
多くの場合皐月賞の上位馬に乗っている=先約があることが多い。
さらに言うと本当に強く仕上がりもしっかりしている馬は
皐月賞経由で日本ダービーに向かっています。
どうでしょう?
言葉を選ばずストレートに言うと
日本ダービーで乗り替わりが生じている馬は
そもそも能力が1,2枚足りていない可能性が高い。
だから
日本ダービーのジンクスとして乗り替わり(テン乗り)での日本ダービー優勝は難しい
ある程度は説明がつくんですよね。
もちろん…
騎手の乗り替わり全てがダメなわけではないです。
ただ、ジンクスと言われるくらい
テン乗りが日本ダービー勝てない理由を考えるとこうなるよ~
というだけ。
ところで、なぜ日本ダービーは特別なレースなのでしょうか。
名言の欄で出てきた河内騎手、池添騎手のコメントからも「特別なレース」感が漂ってきていますよね。
私たち競馬ファンは…
特別なレースと言われてるから特別なレースなんだ……って無理やり納得していたり。
テレビや新聞で注目されるからだったり。
競馬関係者が特別視しているからだったり。
じゃあなんで日本ダービーは競馬関係者にとって特別なレースなのでしょうか(`・ω・´)
確かに私も昔から…
・ダービーに始まりダービーに終わる
・世代の頂点を決めるレース
・ダービーを勝つために生まれてきた馬
・すべてのホースマンの夢
・ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい
など、さまざまなフレーズを耳にしてきました。
でも「なぜ特別なレースなのか」の説明はありません。
そこでこの記事を書くために調べてみたんです。
すると……
JRAのHPにそれっぽいものがありました。
競走名のダービー(Derby)とは、1780年にイギリスで同レースを創設した、第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレー氏にちなむ。現在は一般的に3歳馬の頂点を決める競走として世界各国の競馬場でダービーが行われ、わが国でも”競馬の最大の祭典”として、競馬ファン以外にもその名が広く知れ渡るレースとなっている。
引用:https://jra.jp/keiba/thisweek/2022/0529_1/race.html
うん、納得がいくようないかないような……
まあそんなもの(そういわれているから盛り上がる)なのかもしれないですね。
だから憧れるし、求められる。
結果特別なレースとなってまた盛り上がる。
……私個人は馬券的には紛れも多い有馬記念の方が好きですけど(笑)
でも、日本ダービー特有の「華やかさ」は大好きです。
毎年のように日本ダービー前の一週間はそわそわが止まりません^^
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