逃げ馬の大外枠のメリットとデメリットを解説していきます。
競馬のスタートでは全ての馬が一列に並んでスタートします。カーブがあるレースでは、外側のスタート位置は距離的に不利があるというのが一般的な話です。
ただし、この原則は直線レースを除いて変わりません。
枠順は「内枠(ざっくり1〜3枠)」、「中枠(ざっくり4〜6枠)」、「外枠(ざっくり7〜8枠)」に分かれます。こちらもざっくりと言えば、内枠は逃げ・先行型の馬に、外枠は追い込み型の馬にプラスになりやすいとされます。
また、枠順の影響は単にカーブでの距離ロスのあるなしだけではなく、スタートから最初のコーナーまでの距離によって程度が変わってきます。
この距離が短い場合、枠順の影響は大きくなりがちです(以下で詳しく解説します)。
通常、外枠は先行型の馬にとって不利とされますが、芝のスタート地点を持つダートレースでは外枠が有利になることがあります。
これは外枠からスタートした馬が芝を長く走ることで、より容易に加速できるからです。
以下詳細、ご参考になれば幸いです!
もくじ
競馬は、トラック競技と違い、スタート後に自由に位置を変えられます。内側の枠からスタートする馬は距離的に有利であり、外側からスタートすると不利になります。
この距離の不利は、直線レースを除き避けられません。
直線レース(新潟1000m)以外では、レース中に少なくとも一度はカーブを曲がることになります。内側を走るほど距離が短くなり、外側を走るとそれだけ多くの距離を走る必要があります。
外枠からスタートし、最初のコーナーまでに内側に入れない場合、(当たり前のことですが)内枠の馬よりもカーブで長い距離を走らなければならなくなります。コーナー半径が違ってくる。
これが「距離ロス」です。余計に長い距離を走るわけですからこれはマイナスと言えます。
出走馬が少なければこの不利はすくないですが、出走馬が多いと、外枠の不利は大きくなります。
8頭立ての大外枠=8枠8番と、18頭立てのレースで大外8枠18番からスタートする馬、どちらが内枠の馬に比べてロスが大きいかは…いうまでもないですよね?
この不利を減らす方法はスタート直後に内側に入ることですが、これは他の馬の存在により、意図的にスタートを遅らせないと難しいです。これは意図的な遅れを意味し、希望するポジションを取るのがさらに難しくなります。
※直線レースでは、この原則は当てはまりません。直線だけのレースでは、どの枠からスタートしても同じ距離を走るため、外枠の不利はなくなります(「馬場の影響」は別の話です)。
直線以外のレースでは、外枠は常に距離的な不利を負うと覚えておくことが重要です。この原則に例外はありません。
内枠は、シンプルに最短距離を走れる有利な場所からスタートができます。
特にスタートから積極的にリードを取ろうとする馬にとって、この位置は重要なアドバンテージとなります。内枠の馬は、比較的容易に先頭を走るポジションを確保できるため、理想的なレース運びが可能になります。
複数の逃げ馬がいる場合でも、内枠の馬は先頭争いにおいて有利な立場に立ちやすいです。
逃げ馬・先行馬は内枠がよいとされるのはこの点です。
(逆に出遅れると包まれて前に行けなくなるというデメリットも)
いっぽう、外枠は位置取りが難しくなりがちです。
内枠に先行タイプの馬が多い枠の並びだと、外枠から前に行きたくてもなかなか内に入ることができず、理想的なポジションを取るのが困難になります。
ただし、逃げるタイプの馬が他にいない時は、外枠からでもスムーズに逃げ出すことが可能ですが、内枠に逃げ馬がいる場合は追加の努力=スタートから押していくことが必要です。
大きなデメリットです。
いっぽうで、一気のダッシュができれば外からプレッシャーをかけつつ内に切れ込むことができるので「馬の性格」によっては外枠がプラスになることもあります。
追い込みを得意とする馬には、外枠が有利な面もあります。
内枠と比較して、直線で外側へ出す際の距離ロスが少ないためです。しかし、レース全体を通して外側を走る必要があるため、距離のロスは避けられないことが多いです。
それでも、外側を利用して加速することで、ラストスパートにおいて有利に働くこともあります。
中枠は、内枠と外枠の中間の特性を持ち、様々な走法に対応しやすいバランスの良い位置です。
逃げる馬にも追い込む馬にも、柔軟に対応することが可能で、特に差し馬にとっては、内側への移動や外側への回避が容易になります。
内枠どうように外枠の馬によるプレッシャーに対応する必要がありますが、それを管理できる騎手上位騎手であれば、中枠は競馬がしやすい有利な枠となります。
このように枠順による戦略は、レースごとの特定の条件によって左右されます。
また、スタートから最初のコーナーも枠順の有利・不利に関わってきます。
この距離が短いほど、または長いほど、その影響の度合いが変わります。
次の章で解説していきますね!
競馬における枠順が与える影響は、レースの具体的な条件に強く左右されます。この影響には二つのポイントがあります。
一つは枠順の影響の度合いが変わること、もう一つは効果の性質そのものが変わることです。
ゲートが開いて、スタートから最初のコーナーまでどれだけ距離があるか、この距離が短いほど枠順の影響が大きいといえ、長いほど影響が小さいといえます。
スタートからコーナーまでの距離が短いと、枠順による影響が顕著に現れます。
スタートから最初のコーナーまでの距離が短い場合、外枠からスタートした馬は、内枠の馬よりもコーナーで外を回ることになり、それにより距離ロスを被るリスクが高まります。
特に外枠の逃げ馬が内枠の逃げ馬との先頭争いで勝てなければ、コーナーでのポジション争いに不利となりがちです。
いっぽう、第一コーナーまでの距離に余裕がある場合は、外枠の馬は徐々に内側へと進路を取りやすくなり、カーブ到達前に良いポジションを確保しやすくなります。
(もちろん出走各馬の枠順の隊列によります)
このような条件では、外枠の逃げ馬も有利にレースを進めるチャンスがあります。
コーナーまでに距離の余裕があるコースの例としては、新潟外回りコースや東京1600m、京都外回りコース、阪神外回り1600mなどがあります。
逆にコーナーまでの距離が短いコースで有名なコースは東京1800m・2000m、札幌1500m、中山1600mなどが挙げられます。
(天皇賞秋などで外枠不利を聞いたことある方も多いでしょう?)
スタート位置に特別な特性がある場合、普段とは異なり外枠の不利が逆転することがあります。これは特に、スタート地点が芝であるダートレースにおいて見られます。
多くのダートレースではスタート地点に芝を使用しており、この設計・レイアウトにより(ダートより芝の方がスピードがでるので)外枠の馬が芝の上を少しでも長く走ることができるコースでは、スタートダッシュに有利になります。
レーススタート直後はまだ加速している状態なので、スピードが出やすい芝の上を長く走れる外枠の馬が、加速やポジション取りにおいて有利といえます。
特に芝からスタートするレースでは、コーナーまでの距離が長いため、外枠の逃げ馬が一気に加速をして前にいければ、有利なポジションを確保しやすくなり、先頭争いにも強くなります。
競馬では、枠順は「内枠」「中枠」「外枠」の3つに大きく分けられます。脚質や馬場状態、展開によって有利不利は変わってきます。
一般的には、外枠は「距離ロス」というデメリットがあるとされ、逃げ馬・先行馬にとって内枠は「普通に考えたら」有利であるいっぽうで、逆に追い込みを狙う馬には包まれるリスクがあがり不利な傾向があります。
言い換えると、追い込みタイプの馬には外枠が向いており、先行タイプの馬には不利になりがちです。
中枠は、内枠と外枠の特性をバランス良く持ち合わせており、どんな走法の馬でも対応しやすい中間的な位置と言えます。
また、枠順がレースへあたえる影響は、スタートから最初のコーナーまでの距離も大きく関わってきます。この距離が短いほど、「外から内に入ってくる猶予」が短いため枠順の影響が大きくなり、長いほど内に切れ込む時間的猶予が生まれるため、影響が小さくなります。
特にダートレースでスタート地点が芝である場合、通常ではマイナスに働きやすい外枠の馬が有利になることがあります。
これは、コース設計によりますが、スタート後の加速段階で芝上を走る時間が長くなる場合、外枠の馬にとってスタートダッシュがしやすくなるからです。
馬の性格や特性によるので必ずしも逃げ馬・先行馬の内枠が有利、外枠が不利とは画一的に言いづらい部分があります。
(外枠の方がリラックスできる馬もいます)
「均していうか」「個別の事情を考えるか」これが競馬予想の醍醐味であり、穴馬・高配当をとる「ネタ」だったりします。
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めんどくせー
( ・∇・)
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