エリザベス女王杯が荒れる理由、なぜかを解説します。
エリザベス女王杯は例年11月2週目に行われる
3歳以上牝馬限定のG1。
なぜ荒れると言われているのでしょうか?
これは「予想にも」めちゃくちゃ役立つ内容です。
覚えておいてくださいねー
もくじ
そもそもエリザベス女王杯は荒れているのでしょうか。
■2022年
4番人気→5番人気→12番人気
■2021年
10番人気→7番人気→9番人気
■2020年
1→5→3番人気
■2019年
3→7→1番人気
■2018年
3→9→1番人気
■2017年
5→9→3番人気
■2016年
3→12→2番人気
■2015年
6→1→4番人気
■2014年
3→1→6番人気
■2013年
2→6→5番人気
■2012年
7→1→5番人気
荒れるの基準は人それぞれですが
・穴馬の好走
・人気馬の凡走
2つの観点で観てみると…
◆穴馬の好走(仮に穴馬=7番人気以上として)
…のべ8頭
(クロコスミアが9・9・7番人気で3度好走)
◆人気馬の凡走
…1番人気の勝率は均すと3割
→勝利は1回のみ
…1番人気の3着内率は均すと6割
→6回馬券になっている
このように考えると確かに荒れる傾向ありといえます。
でも……荒れると言われるなら
「もっと」何かが欲しいですよね(笑)
荒れると言われるのはなぜか…は
「大荒れ」のレースがあってイメージが引っ張られているから。
エリザベス女王杯の「大荒れ」で有名なのは
・2021年人気馬総崩れのレースで
10番人気→7番人気→9番人気決着(3連単3,393,960円)
・2009年クイーンスプマンテ-テイエムプリキュアの「行った行った」決着。
11→12→1番人気決着(3連単1,545,760円)
こういうレースに引っ張られて
普通の荒れるが期待上の荒れ=大荒れのイメージが強いと考えます。
とはいえ
実際にエリザベス女王杯はなぜ荒れるかは
ある程度説明がつくことなんです。
そしてこれはエリザベス女王杯の予想にも
直結していくこと。
覚えておいて損はないでしょう!
エリザベス女王杯が荒れる理由は説明がつきます。
・穴馬の好走
・人気馬の凡走
これは「牝馬だから」エリザベス女王杯で起こる事と言えます。
以下で3つ解説していきます!
理解できればエリザベス女王杯の馬券に繋がりますよ^^
エリザベス女王杯が荒れる要素①は
「レース開催・条件」。
エリザベス女王杯(通常)行われるのは
京都2200mという条件です。
/
んなもん知ってるわーー!
\
ってツッコミがあるでしょうけれど
この京都2200mという条件がどういう条件か考えたことありますか?
これは牝馬限定戦の流れをお話する必要があります。
阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神1600m)
桜花賞(阪神1600m)
オークス(東京2400m)
秋華賞(京都2000m)
エリザベス女王杯(京都2200m)
ヴィクトリアマイル(東京1600m)
牝馬限定のG1をだけを観てみると
とくべつ違和感はないでしょう。
でも、G1以外の牝馬限定重賞としてみてみると…
【2歳~3歳限定】
アルテミスS(東京1600m)
ファンタジーS(京都1400m)
フェアリーS(中山1600m)
クイーンC(東京1600m)
チューリップ賞(阪神1600m)
フィリーズレビュー(阪神1400m)
フラワーカップ(中山1800m)
フローラS(東京2000m)
紫苑S(中山2000m)
ローズS(阪神1800m)
【3歳~古馬】
愛知杯(中京2000m)
京都牝馬S(京都1400m)
中山牝馬S(中山1800m)
阪神牝馬S(阪神1600m)
福島牝馬S(福島1800m)
マーメイドS(阪神2000m)
クイーンS(札幌1800m)
府中牝馬S(東京1800m)
ターコイズS(中山1600m)
お気づきでしょうか?
2000mを超える牝馬限定重賞は
フローラS(東京2000m)
紫苑S(中山2000m)
愛知杯(中京2000m)
マーメイドS(阪神2000m)
だけ、なんです。
G1だけ見ると3/6レースなので割合多く感じますが
4/19レースしか2000m以上の重賞で牝馬限定レースがないんです。
加えて言うなら2200m以上のレースは
オークスとエリザベス女王杯の2レースだけ。
この「特殊条件」がエリザベス女王杯が荒れるのなぜかの理由①です。
そしてこの①を受けて…
競馬は持っている能力が高い馬・強い馬が
必ずしも勝ったり好走したりするものではありません。
競争馬にはそれぞれ得意な条件・合う条件/合わない条件があります。
エリザベス女王杯が荒れる理由②適性です。
例えばそれは
・距離
・芝/ダート
・雨
・競馬場
・ペース
などです。
人間も一緒ですよね。
陸上100m選手が42.195キロ走ってもマラソンランナーには勝てないし
同じ球技であってもバレーボールとサッカーでは比べてはいけない。
持っている能力(ポテンシャル)が全てではないんです。
ここまで書くとエリザベス女王杯が荒れる要素①条件で
言いたいことが見えてきますね!
「距離」に関して言うと牝馬にとっては
普段経験しない長い距離で行われるのがエリザベス女王杯なんです。
(牡馬混合戦があるという話は一度おいておいて)
だからいくら牝馬限定戦重賞で
強いレースを見せていたとしても…
距離が伸びたエリザベス女王杯=普段は知らない条件で
その力を発揮できるかどうかは
「その馬が持っている適性」=合う/合わない次第。
ここまで理解できていないと…
ここ3戦強い競馬をしてきている→人気→適性外で凡走
このようにして人気馬が負けて「荒れる」ワケです。
そしてこれは逆のことも言えます。
普段距離不足であまり良い成績が残せていない馬
→人気がない→合う条件で好走=穴をあける
分かりやすいですね!
普段と違う条件だから
それが合う馬は好走しやすい。
普段と違う条件だから
それが合わない馬は力を発揮できない。
このようにエリザベス女王杯には荒れる要素があるんです。
そして①と②に加えて…
なぜエリザベス女王杯が荒れるのか
その理由③は「特性」です。
①条件と②適性と連動することですが
牝馬本来の特性が条件・適性とマッチしないのが…エリザベス女王杯です。
ちょっと分かりづらいですね(苦笑)
一般的に言うと…
・牡馬は牝馬よりタフさが優れるがキレ味は劣る
・牝馬は牡馬よりキレ味に優れるがタフさは劣る
この対立関係があります。
これもひっくるめると②の適性に入るともいえますが…
牝馬限定戦は「キレ味に優れた馬たち」の戦いなので
(レースによりますが)キレ味勝負になることが多いです。
いっぽう
①条件=距離が長く
②適性=体力が求められ
③特性=キレ味ではなくタフさ
これらが求められるのがエリザベス女王杯。
「一般的な牝馬限定戦」とは違うレースといえます。
これらのエリザベス女王杯が荒れる要素を
過去の穴馬に当てはめてみると…
【2021年】
1着アカイイト(10番人気)
→牝馬らしいキレ味皆無、持続力勝負の馬
2着ステラリア(7番人気)
→牝馬らしい切れ味なくその後牡馬混合戦使う
3着クラヴェル(9番人気)
→タフなマーメイドS、牡馬混合の中京記念新潟記念連続3着
【2019年】
2着クロコスミア(7番人気)
→逃げ馬
【2018年】
2着クロコスミア(9番人気)
→逃げ馬
【2017年】
2着クロコスミア(9番人気)
→逃げ馬
【2016年】
2着シングウィズジョイ(12番人気)
→先行馬・キレ味なし
【2012年】
1着レインボーダリア(7番人気)
→タフなブライアンズタイム産駒、重馬場
穴馬をみるとやはりキレ味でどうこうした馬ではなく
先行粘り込みや、体力を活かしての好走が目立ちます。
また、ある程度人気の馬でも
牝馬限定戦ではキレ負けするが牡馬混合の中距離戦で好走するような馬は…
牡馬相手=タフさが問われる
タフさを持っている分適性がある可能性が高く好走しています。
ラッキーライラック、ラヴズオンリーユー、リスグラシュー、マリアライト、ラキシス……
結構分かりやすいでしょ(`・ω・´)
エリザベス女王杯が荒れる理由「なぜ」の部分解説しました。
①条件
②適性
③特性
これらが絡み合って…
・京都2200m
エリザベス女王杯の
条件が合う馬はパフォーマンスを上げ
合わない馬はパフォーマンスを下げる
そしてそこに人気を掛け合わせて
人気だが「合わない」→凡走
人気ないが「合う」→好走
こういった結果がでれば「荒れる」わけです。
こういったことはなにも
エリザベス女王杯に限ったことだけではありません。
全てのレースにおいて
①条件
②適性
③特性
で、発揮できるパフォーマンスが変わります。
これに展開を掛け合わせて……
ここまでいくと競馬予想の根幹に到達しますね^^
難しい?メンドクサイ?
……ですがとても大切なことです。
覚えておけば高配当に繋がります。
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ご興味があったらごらんください^^
飯のネタになりますよー
以上、エリザベス女王杯が荒れる理由、なぜかでした!
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