皐月賞前哨戦データを解説しつつ
「かつてもっとも重要なトライアル」と呼ばれた弥生賞組について
予想に直結する情報として
解説をしていきます。
あなたの皐月賞予想のスパイスになれば幸いです。
もくじ
皐月賞の前哨戦データをまずはみていきましょう!
※1着が多く出ている順番、同率の場合は2着として並び替えています。
※2023年時点過去10年として
「勝ち馬」は共同通信杯経由の馬が
一番多く(5頭)出ています。
次にスプリンターズステークスとホープフルステークスが同数(2頭ずつ)で2位。
他毎日杯で1勝。
/
………アレ?(`・ω・´)
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皐月賞の前哨戦データをみてのとおり
「かつてもっとも重要なトライアル」と呼ばれていた弥生賞組からは
過去10年で一頭も勝ち馬が出ていません!
勝てない、勝っていない。
馬券になった総数(8頭)は
皐月賞の前哨戦の中で一番多いにも関わらず、です。
これって偶然なのでしょうか?
ちなみに2000年以降で
皐月賞を制した弥生賞組は…
2010年ヴィクトワールピサ
2008年キャプテントゥーレ
2005年ディープインパクト
2001年アグネスタキオン
2000年エアシャカール
です。共同通信杯のように「たくさん」います。
やはり皐月賞の前哨戦データとして
「昔は」弥生賞が最重要ステップレースであったという事実は事実。
ではなぜ弥生賞ではなく
共同通信杯、そしてスプリングステークスやホープフルSから直行での勝ち馬が出るようになったのでしょうか。
以下は、上記皐月賞前哨戦データを元に
言語化できる範囲で解説を進めていきます。
皐月賞で弥生賞組が勝てなくなった理由
3つあるので解説します。
皐月賞で弥生賞組が勝てない理由一つ目は
まずローテーションの意識が変わった部分。
ホープフルステークスが2014年からG2となり
2017年からG1になりました。
ここで好走し皐月賞の出走権(賞金的に)を取った馬たち
・レイデオロ(2016年)
・サートゥルナーリア(2018年)
・コントレイル(2019年)
・キラーアビリティ(2022年)
(4頭すべてホープフルS1着)のように
「皐月賞へ直行」する馬が増えた
=弥生賞を使う実力馬が減ったこと。
=弥生賞組のレベルが一段階下がった。
まずこれが第一にあげられます。
昔であれば前哨戦を「叩いて」本番へ…のスタイルが普通でした。
これは気性面のガス抜きであったり
「本番と同じ中山2000mを使ってみる」という慣れの部分だったり。
しかし、ガス抜きはともかく
「本番と同じ中山2000m」は…
ホープフルステークスで経験してしまっています。
※2013年まではホープフルSではなく
ラジオNIKKEI賞2歳ステークス(G3)として阪神2000mで行われてました。
※ホープフルステークスというレースはありましたが
OP特別だったのでそこまで有力の馬が出ていなかった。
だったら皐月賞のその先…
「日本ダービーに少しでも余力を残すため」
前哨戦・弥生賞を使わないという選択…
ダービーをどうしても勝ちたい(ニアリーイコール大手馬主)の考えとしてはこうでしょう。
/
でも、それはスプリングステークスでも同じでは?
\
確かに前哨戦は弥生賞だけではありません。
皐月賞より距離が200m短いとはいえ
中山1800mで行われるスプリングステークスだってあります。
ですが、、、
能力がある馬ならなおさら「余力」を考えます。
弥生賞が行われるのは(便宜上の表現)3月の中山開催2週目。
スプリングステークスが行われるのは4週目です。
つまり弥生賞の方が皐月賞まで
2週間長く余裕を持つことができます。
「だから」有力馬ほど昔は弥生賞を使っていたのでした。
正直これはどこまで違うのかは
競馬関係者でもないので分かりません。ウソいっても仕方ないので正直に。
でも某大手さんはじめ外厩の充実もあって
…①ローテーションで「直行」を選ぶ馬が増えているという「連動」があることも事実でしょう。
ようは…レースを使わなくても
体調(気性面)整えやすくなったから。
有力馬は前哨戦として
弥生賞を使わなくなった……と言えます。
皐月賞前哨戦データの通り
現状弥生賞組は好走はすてど勝てないという結果。
その理由としての③は…
弥生賞はトライアルレース特有のスローペースになりやすい
これもあります。
出走頭数もそろいづらく
強い馬もおらず
折り合いも気にしつつ……
ハイペースになる理由なんてまったくなく
毎年のようにスローペースの前残り戦となるのが近年の弥生賞です。
そして本番の皐月賞は…
ペースがながれタフなレースになりやすいです。
タイムに関しては雨・馬場状態にもよりますが…
■2022年
弥生賞2:00.5(良)
皐月賞1:59.7(良)
■2021年
弥生賞2:02.0(良)
皐月賞2:00.6(稍重)
■2020年
弥生賞2:02.9(重)
皐月賞2:00.7(稍重)
■2019年
弥生賞2:03.3(重)
皐月賞1:58.1(良)
■2018年
弥生賞2:01.0(良)
皐月賞2:00.8(稍重)
良馬場・稍重・重馬場の違いは当然あります。
ありますががそれを差し置いても
皐月賞の方がタイムが速い=ペースが速いと言えます。
するとどうなるか…
前哨戦の弥生賞でスローペースのぬるま湯レースで甘やかされる
↓
本番の皐月賞の速いペースにとまどう
(本当に強い馬ならそれでも走りますが先の通り出走してこない)
結果、皐月賞で弥生賞組は勝てない
という状況になっていると考えられます。
いっぽうで共同通信杯、スプリングステークス、毎日杯は1800mです。
これらもスローペースになることが多いですが…
それでも2000mより1800mの方が
ペースが速いものです。
2000m走る体力がある馬が
1800mのペースで好走する→2000mとしては速いペースの皐月賞で好走する
この図式は十分言語化出来ているといえますよね?
もちろんこれらの要素が全てではなく
「普通に」弥生賞組が皐月賞を勝つ年もあるでしょう。
ただ「求められる適性」を有していることが前提です。
皐月賞前哨戦データと
弥生賞組が皐月賞を勝てない理由の解説をしました。
小難しい内容ですが
競馬予想においてとても大事なことを書いています(`・ω・´)
皐月賞2023出走予定馬に関しては
→皐月賞2023消去法予想データ傾向から穴馬を探る!
こちらの記事で詳しく書いているので
皐月賞2023予想をするときの参考にして頂けたら幸いです。
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