NHKマイルカップ2024消去法データを予想に活かしつつ
「データ=ただの数字遊び」
にならないように
アナログで予想を組み立ていくヒントをまとめます。
また、今年は皐月賞からジャンタルマンタル
桜花賞からアスコリピチェーノが出走。
どのように考えるべきか、も解説します。
あなたのNHKマイルカップ2024予想の
スパイスになれば幸いです。
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この3,4月は絶好調で…
中山牝馬S◎シンリョクカ3着(6番人気)
阪神大賞典◎テーオーロイヤル1着(2番人気)
高松宮記念◎マッドクール1着(6番人気)
桜花賞◎ライトバック3着(7番人気)
アンタレスS◎スレイマン2着(3番人気)
フローラS◎アドマイヤベル1着(2番人気)
青葉賞◎ショウナンラプンタ2着(7番人気)
ブリリアントS◎メイショウフンジン1着(7番人気)
など、予想も時折配信しています!
まずはNHKマイルカップ2024消去法データとして
2つデータを紹介します。
その上で「そのデータが何をいっているか」を掘っていこうかと。
そこから…
・穴馬だったり
・問われる適性
だったりが見えてくると予想に役に立ちますからね。
数字自体に意味はなくて
「なぜ」が大事。
■NHKマイルカップ2024消去法データ①:前走の「格」
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 4-3-1-25 | 12.1% | 21.2% | 24.2% |
GⅡ | 3-2-3-53 | 4.9% | 8.2% | 13.1% |
GⅢ | 3-3-6-53 | 4.6% | 9.2% | 18.5% |
オープン特別 | 0-2-0-12 | 0% | 14.3% | 14.3% |
1勝クラス | 0-0-0-4 | 0% | 0% | 0% |
未勝利 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
海外のレース | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
みての通り
前走「オープン特別以下」の馬は過去10年で2頭しか馬券になっていません。
とはいえ、「母数が少ない」ので
このNHKマイルカップ2024消去法データだけどうこうということはないですよね。
ここで注目をしたいのが…
「じゃないほうで馬券になった2頭」がどういう馬だったのか
↑これじゃあないでしょうか。
このじゃないほうの2頭は…
■2017年
2着リエノテソーロ/13番人気
■2013年
2着タガノブルグ/17番人気
さすが、「前走重賞を使っていないじゃないほう」2頭とも大穴です。
これを例外としてさっと忘れるか
「ひょっとしてここに穴馬のヒントがあるのか?」と考えるか。
……もちろんん考えます。
後述しますが
NHKマイルカップは荒れるG1。
穴馬の可能性はしっかりと掘っていかねば。
NHKマイルカップ2024消去法データも
ちゃんと使わないと意味がないですからね。
■2017年
2着リエノテソーロ/13番人気
・札幌芝1200mでデビューし1200mを2連勝
→スピードは一定以上ある
・ダート1200m、ダート1600mの指定G1全日本2最優駿1着
→パワーも一定以上ある
・前走OPアネモネS4着(おそらくこれで桜花賞を諦めた)
→NHKマイルCへ
ダート重賞を勝っていたことで
ダート馬と思われたこともあり大穴人気に。
でも、「中身」をみれば1200mで2勝するスピードがあり
ダート1600(不良馬場でしたが)mを勝ち切る体力あり
「一芸」は十分持っていたといえます。
■2013年
2着タガノブルグ/17番人気
・阪神芝1200mでデビュー勝ち、中山1200mで1勝クラス勝ち
→スピードは一定以上ある
・1600mG3アーリントンカップ4着、1400mG3ファルコンS5着
→弱い馬ではない
・前走OP特別立花S1着
→NHKマイルCに出走
1200mで2勝するスピードがあることは分かっていましたが
1600mで走る体力は?な状況でした。
リエノテソーロより「一芸」が弱いですが…
この2頭が「穴」を開けたのは
先行して恵まれて…ではなく
それぞれ後方・中段からしっかりと差し脚を伸ばしてきて、でした。
NHKマイルカップの穴馬は
「逃げ馬」ではなく「差し・追い込み」であることが多いです。
※競馬の穴馬は基本的には逃げ・先行馬が恵まれて…のケースです。
よ、読めない……苦笑
とはいえ共通点としては
・1200mで2勝
→スピードの元値はある→春の東京開催は馬場が綺麗でスピードが問われる
(最後まで走る体力があるかは別として)
言えることとしてこれは間違いないです。
次にNHKマイルカップ2024消去法データとしてみていくのは…
■前走の距離(過去10年)
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1200m | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
1400m | 1-1-1-31 | 2.9% | 5.9% | 8.8% |
1600m | 6-5-7-87 | 5.7% | 10.5% | 17.1% |
1800m | 0-3-1-19 | 0% | 13.0% | 17.4% |
2000m | 3-1-1-11 | 18.8% | 25.0% | 31.3% |
と、見てのとおり
「距離延長組」は不信傾向。
上記と矛盾しているようにもみえますが
・スピードも大事
・体力も大事
ただ、この両方を持っているかどうかは
戦績の浅い3歳春時点では見えづらい
→だから大穴馬がボンボン走っている。
そして、その大穴馬たちのその後は…なんと!
大成しておらず「キャリアハイ」がNHKマイルカップだったりします。
む、難しい、、、、苦笑
ここまでを「データ=数字」としていうなら
・前走重賞
・前走1600m以上(で、スピードの裏付けがある馬)
でしょうか。
馬券戦略的には本命馬・軸馬は
この条件に当てはまる馬から選ぶ。
その上で、「手広く買って」穴馬を引っ掛ける
これがベターなのかな、と。
流石に大穴馬の一本釣りは難しすぎますからね、、
(格好いいですし、何度もハマっていますがリスクも高いので)
ここまででNHKマイルカップ2024予想のポイントをまとめると…
■前走が1200~1400mだった馬
→ペース追走は1600mになって楽になる(これは大きな利点!)がスタミナが足りるかの判断が必要
■前走が1600mだった馬
→コース次第
・中山(ニュージーランドT)だったらスピードが足りるか(ゆるいレースしか経験していないなど)
・阪神だったら(アーリントンC)輸送、軽い馬場=スピードはどうか(ゆるいレースしか経験していないなど)
これらが「予想をするポイント」です。
NHKマイルカップは荒れると言われていますが
実際どうなの過去の結果をみてみましょう!
※人気/枠ー馬番/通過順/上り3ハロン(1~3位は①②③)
■2023年
1着シャンパンカラー/9番人気/6-11/12-13/34.4②
2着ウンブライル/8番人気/2-3/16-16/34.0①
3着オオバンブルマイ/3番人気/5-10/15-15/34.4②
■2022年
1着ダノンスコーピオン/4番人気/8-18/7-6/34.3③
2着マテンロウオリオン/3番人気/1-1/17-16/33.5①
3着カワキタレブリー/18番人気/5-10/15-14/33.8②
■2021年
1着シュネルマイスター/2番人気/7-15/9-9/34.0②
2着ソングライン/7番人気/5-10/6-7/34.3③
3着グレナディアガーズ/1番人気/4-8/3-2/35.1
■2020年
1着ラウダシオン/9番人気/6-11/2-2/34.4
2着レシステンシア/1番人気/2-3/1-1/34.7
3着ギルデッドミラー/6番人気/3-6/6-5/34.2③
■2019年
1着アドマイヤマーズ/2番人気/8-17/6-7/33.9③
2着ケイデンスコール/14番人気/8-18/12-14/33.6①
3着カテドラル/7番人気/5-10/12-11/33.7②
■2018年
1着ケイアイノーテック/6番人気/6-11/17-15/33.7①
2着ギベオン/2番人気/5-9/5-4/34.5
3着レッドヴェイロン/9番人気/8-17/11-12/34.1③
■2017年
1着アエロリット/2番人気/8-16/2-2/34.3③
2着リエノテソーロ/13番人気/7-14/9-9/34.0①
3着ボンセルヴィーソ/6番人気/3-6/1-1/35.0
■2016年
1着メジャーエンブレム/1番人気/2-4/1-1/35.1
2着ロードクエスト/2番人気/3-5/16-16/33.8①
3着レインボーライン/12番人気/8-18/9-9/34.4
■2015年
1着クラリティスカイ/3番人気/4-7/5-5/33.9②
2着アルビアーノ/4番人気/5-9/2-2/34.4
3着ミュゼスルタン/2番人気/6-12/11-9/33.8①
■2014年
1着ミッキーアイル/1番人気/5-10/1-1/34.8
2着タガノブルグ/17番人気/1-2/13-7/33.9③
3着キングズオブザサン/12番人気/1-1/13-11/33.7②
なんと過去10年で6頭も二桁人気の大穴馬が好走!
仮に7番人気以降を穴馬とすると…なんと
馬券になった30頭の内13頭が該当。
さらに!
その穴馬たちを抜き出して
※人気/枠ー馬番/通過順/上り3ハロン(1~3位は①②③)
「通過順」に注目してみてください。
■2023年
1着シャンパンカラー/9番人気/6-11/12-13/34.4②
2着ウンブライル/8番人気/2-3/16-16/34.0①
■2022年
3着カワキタレブリー/18番人気/5-10/15-14/33.8②
■2021年
2着ソングライン/7番人気/5-10/6-7/34.3③
■2020年
1着ラウダシオン/9番人気/6-11/2-2/34.4
■2019年
2着ケイデンスコール/14番人気/8-18/12-14/33.6①
3着カテドラル/7番人気/5-10/12-11/33.7②
■2018年
3着レッドヴェイロン/9番人気/8-17/11-12/34.1③
■2017年
2着リエノテソーロ/13番人気/7-14/9-9/34.0①
■2016年
3着レインボーライン/12番人気/8-18/9-9/34.4
■2015年
該当なし
■2014年
2着タガノブルグ/17番人気/1-2/13-7/33.9③
3着キングズオブザサン/12番人気/1-1/13-11/33.7②
「おっっっそろしい位に」
差し・追い込んで突っ込んで穴をあけた馬が多いですよね?
先行したの言えるのは
ソングライン・ラウダシオン位。
これがNHKマイルカップの予想のキモ。
先ほど一度書いたように…
※競馬の穴馬は基本的には逃げ・先行馬が恵まれて…のケースです。
これなんです。
ようはスローペースのどさくさだったり
人気馬の差し損ねの乗じて逃げ・先行馬が穴を開けるのが競馬のセオリー
でも
真・逆
なのがNHKマイルカップなんですよね。
特に昨年2022年は
最低人気=18番人気のカワキタレブリーが3着好走。
これはNHKマイルカップは荒れると言われるのも納得がいきますよね(`・ω・´)
じゃあなんでこんなに荒れるのー?
この疑問を考えていきます。
まず人気馬というのは当然ながら…
・これまでのレース結果/レース内容
・前評判/血統人気
これらが評価されて人気が作り出されるわけです。
ですが、NHKマイルカップは
これらが結果に結びつきにくいから予想するのが難しい大穴馬も馬券になってくるのではないかと。
じゃあなんで結果に結びつかないのか。
実はこの理由はすでに解説をしていて、、、
・直線が長い
=最後まで脚を使う体力が問われる
・馬場が軽い
=直線で速い脚(スピード)を使う能力が問われる
・馬場がキレイ
=直線で速い脚が問われるが届かない位置から良い脚を使っても意味がない
・ペースが上がりやすい
=短距離からの参戦馬・G1・馬場がキレイ
騎手の意識が前掛かりになりペースが落ちにくい
これらを総合すると…
\高速馬場でペースが緩まい=追走スピードも問われるような1600m/
というのは未経験の馬がほとんど。
だから荒れる。
実際、カワキタレブリーのような
1200mでデビュー戦を勝つ追走スピードありつつ
G2デイリー杯(タフな阪神1600m)3着の体力の裏付けある馬が大穴を開けたり。
リエノテソーロのようなパワーがあるダート馬(全日本2歳優駿1着)かつ
芝「1200m」2勝のスピードもあった馬が激走したり
この2頭は後付けですが「追走スピードもスタミナも裏付けあった」大穴馬でした。
他の荒れたレースの「立役者」を観てみると…
・ケイデンスコール
…左回り1600mG3新潟2歳ステークス1着があるが直近2走奮わず穴馬に
・レインボーライン
…「札幌1800m」というタフな馬場で2,1,1着とスタミナを示し阪神1600mアーリントンC1着にも関わらず、前走ニュージーランドT(なんで使ったんだ?)で5着に敗れ穴馬に
・タガノブルグ
…1200mの新馬戦、1勝クラスを勝ち「追走スピード」は十分。スタミナは?も「内枠が全部好走した」NHKマイルCとなり向いた。
・キングズオブザサン
…1800mまでしか経験なく2000mで2勝、スタミナは十分も追走スピードに不安があったが「内枠が全部好走した」NHKマイルCとなり向いた。
これら「荒れる」NHKマイルカップの立役者の共通点は
・追走スピードに不安がない(がスタミナは?)
・スタミナは不安がない(がスピードは?)
「どちらかの一芸」を持っている馬たちでした。
(かつ近走条件合わず凡走で人気落としている)
じゃあどっちの一芸が活きるのか………は
「ペース・展開によるから年によって違う」
だ・か・ら!NHKマイルカップは荒れるし予想が難しいです。
競馬って奥が深いですよね~
それでは最後に…
NHKマイルカップで人気が予想される馬たちの
「アラ」探しをしていきます。
人気馬の凡走の上に穴馬の好走があります。
今年は2頭の人気馬が強いようにみえますが…
それはそれ、悪い顏して掘ってみましょう!
■ジャンタルマンタル
G1朝日杯FSの勝ち馬で、皐月賞3着馬。
その皐月賞では直線早め先頭であわや勝ち切るか!
…まで粘り込み3着。
競馬としては一番強い(ツライ)競馬をしたといえます。
能力で適正不足を補った結果だったかな、と。
鞍上の川田騎手も「最後バタっと止まった」と
話していてNHKマイルカップならと思える内容でした。
マイナスポイントは…
キレずバず(一定以上の強さ合ってのこと)の馬なので
東京競馬場=キレ味勝負とするならプラスではないです。
また、皐月賞から中2週での競馬で
「余力」はいかほどか。
よくある敗因=見えない疲れが…の可能性は?
能力は間違いなく足りるので
「突っつくポイント」はこのあたりかと。
■アルコリピチェーノ
阪神JFの勝ち馬、桜花賞2着馬。
オークスは距離が合わずベストのマイルへ。
桜花賞からで中3週になる
&阪神JFから直行で桜花賞に出走したこともあり
ジャンタルマンタルより
1戦少ない分余力はある可能性が高いといえます。
不安は少ないと言えますが
鞍上は怪我からの復帰・ルメール騎手とのこと。
乗るからには問題ないから…とするでしょうけれど
「慣らし」であることは確実で。
私は2列目の一頭として上手く活用する予定です。
■ゴンバデカーブース
G3サウジアラビアRCで勝ち馬。
で、それ以来の長期休み明け。
そのサウジアラビアRCは
あまりにも鮮やかすぎたので……
「ハマった」と捉えるのが競馬。
一頭違う競馬…は何かがハマったから。
皐月賞のメイショウタバル(毎日杯勝ち)がまさにそれ。
新馬戦は逃げて勝利
サウジアラビアRCは最後方から豪快な追い込み。
どっち?
馬群で競馬できないの?
こういう場ケースは
グジグジ考えるだけムダ。
来たら来た、としてお茶濁しがベターです。
人気馬3頭で決まったら諦める…というスタンスが重要かな、と。
■ボンドガール
G3サウジアラビアRC2着
G2ニュージーランドT2着。
東京競馬場代わりはプラスになりそうで
また一度叩いた効果も見込めるかなと。
マイナス点をあげるなら…
ダイワメジャー産駒らしくキレ味という点では?
変に差し脚を意識せず前走のように位置をとって
しぶとく長く良い脚をつかえれば。
もし控えるようなコメントがあったらキレ負け注意報かな、と考えています。
新馬戦ではキレる脚を使っているように見えますが
スローペースでストレスなくレースを運んだだけ。
■ノーブルロジャー
G3シンザン記念の勝ち馬、毎日杯2着馬。
シンザン記念でかなりタフな競馬で勝利
重馬場の毎日杯で2着と
タフな条件を苦にしないタイプ。
(他の馬が気にするならプラス)
その意味ではスローペースからの瞬発力勝負は
避けたいクチ。
正直、なにがなんでも絶対に買いたい!
ぶっちゃけ、嫌いたい!
…両方とも言えない悩ましいお馬さんで
土曜日の馬場や枠順をみて
上位の印か・お茶濁しかを決める対象になりそうです。
NHKマイルカップ2024消去法データを紹介しつつ
そのデーター数字の予想への活かし方を解説しました。
NHKマイルカップは
荒れる前提で予想をするのが吉。
でも本命で穴馬一本釣りはなかなか難しいレースです。
それなので人気馬を軸にしつつ
穴馬をひかっける…位のスタンスがよいかなと思います。
その上での穴馬候補としては…
・アルセナール
(出走できます?)
G3クイーンC2着馬。
東京1600m適性で上手くハマれば。
・ロジリオン
上記と反することですが「体力面」には?ですが…
本命にしてお世話になった京王杯2歳Sの末脚
&前走ファルコンSでどん詰まりで何もできなった中でも大きく崩れませんでした。
差し脚が活きやすいNHKマイルカップで
仮に、体力も持ってキャリアハイがでるなら…
穴馬として面白い2頭かなと思います。
ーーーあとがきーーー
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