ジャパンカップはかつて日本馬が勝てないレースでした。
しかし現在ジャパンカップは
外国馬が勝てないレースとなり
結果として海外馬が来ないレースに……
以下はジャパンカップで外国馬が勝てない理由を明確にします。
ジャパンカップの予想に役立つことなので
上手く活用頂けると幸いです!
ジャパンカップの成り立ち…は
今回のテーマではないので割愛するとして。
ジャパンカップに海外馬が来なくなっています。
ジャパンカップで海外馬が来ないから勝てないのか
ジャパンカップで外国馬が勝てないから来ないのか
「鶏が先か卵が先か」
みたいな話がありますが
これは確実に
「ジャパンカップで外国馬が勝てないから来ない」
です。
参考までにジャパンカップに参戦している
過去の外国馬をみてみると…
2022年3頭(グランドグローリー、オネスト、テュネス、シムカミル)
2021年3頭(グランドグローリー、ジャパン、ウェイトゥパリス)
2020年1頭(ウェイトゥパリス)
2019年0頭
2018年2頭(サンダリングブルー、カプリ)
2017年4頭(アイダホ、ギニョール、ブールタイム、イキートス)
2016年3頭(イキートス、ナイトフラワー、イラプト)
2015年4頭(イラプト、ナイトフラワー、トリップトゥパリス、イトウ)
2014年3頭(アイヴァンホウ、アップウィズザバース、トレーディングレザー)
2013年3頭(ドゥーナデン、シメノン、ジョシュアツリー)
2012年5頭(レッドカドー、ジャッカルベリー、マウントアトス、ソレミア、スリプトラ)
2011年4頭(デインドリーム、シャレータ、サラリンクス、ミッションアプルーヴド)
2010年8頭(シリュスデゼーグル、ジョシュアツリー、ダンディーノ、モアズウェルズ、ティモス、ヴォワライシ、マリヌス、フィフティープルーフ)
2009年5頭(コンデュイット、ジャストアズウェル、シンティロ、インターパテイション、マーシュサイド)
2008年3頭(パープルムーン、シックスティーズアイコン、ペイパルブル)
2007年4頭(ペイパルブル、アルティストロワイヤル、サデックス、ハリカナサス)
このように観ると確かに
海外馬が来なくなってきてはいますが…
(コロナ前の2019年が0って)
正確にいうなら「有力馬が来ない」でしょうか。
だから勝てない。
だから勝てないのですが
一度戻って考えると……
ジャパンカップで外国馬が勝てないから来ない
では、なぜ勝てないかですね。
かつてジャパンカップは海外馬しか勝てませんでした。
これはジャパンカップ設立当初の
日本馬のレベルが低かったこともあり。
ただ、日本馬の力が底上げされるとともに
「馬場」も変化していくなかで…
今度は日本馬しか勝てなくなりました。
以下、過去のジャパンカップ勝ち馬です。
2022年ヴェラアズール
2021年コントレイル
2020年アーモンドアイ
2019年スワーヴリチャード
2018年アーモンドアイ
2017年シュヴァルグラン
2016年キタサンブラック
2015年ショウナンパンドラ
2014年エピファネイア
2013年ジェンティルドンナ
2012年ジェンティルドンナ
2011年ブエナビスタ
2010年ローズキングダム
2009年ウォッカ
2008年スクリーンヒーロー
2007年アドマイヤムーン
2006年ディープインパクト
2005年アルカセット←(海外馬!)
なんと2005年まで遡らないと
外国馬のジャパンカップ制覇が出てこない。
2006年に開発し2008年以降採用されている
「エクイターフ」と呼ばれる芝が要因のひとつです。
ザックリ言うと「速い時計がでる芝」です。
当初は時計がでる=馬場が堅い=怪我のリスク高い
と考えられてジャパンカップ出走を敬遠されてしまうのは
仕方ない部分もありました。
しかし「それ以上」に大きな理由は
ヨーロッパなどの芝質(=重い・時計がかかる)とは逆であるからです。
これは日本馬が凱旋門賞を勝てない理由と一緒です。
適性が合わない。
日本の調教馬はこのスピードが出る馬場で勝てるように
スピードがある馬を育てようとします。
当たり前ですが海外の調教馬はこれを目指していません。
この速い時計=スピードは馬場が変わって以降
ジャパンカップで「牝馬の活躍」が目立つのも
スピード偏重馬場という後押しになります。
(個性によって違いはありますが)
一般的に牡馬は牝馬より体力・タフさに優れキレ・スピードは劣る
一般的に牝馬は牡馬よりキレ・スピードに優れ体力・タフさは劣る
その結果牝馬の活躍が生まれる
(もちろん強い馬だから、の前提ですよ)
フランスで、イギリスで強い競馬をした馬が
いきなり「経験したことがない速い馬場」で走ったら……
・めっちゃくちゃ速いタイムでぶっちぎっちゃう!
可能性も、もちろんなくはないですが…
そんなスピードで走ったことがないので
どうなるか……なんて分からないわけです。
ひょっとしたらこれまでの華々しい戦績に
泥を塗るような惨敗の可能性だってあります。
加えて島国日本への空輸リスク。
「だから」
ジャパンカップで外国馬が勝てない理由として
・適性が合わない
・強い馬は敬遠する
・ちょっと足りない馬が出走する
こういったものがぐるぐるぐるぐる回って
ジャパンカップで外国馬が勝てなくなってきていると言えます。
この逆で…
体力・スタミナが「めちゃくちゃ」問われる
凱旋門賞の舞台で日本馬が勝てない理由。
これも「適性」の問題です。
スピード偏重の育て方をされてきた馬が
いきなりめちゃくちゃ脚をとられる体力必要な条件で走れと言われても…
/
こんなんムリー!
\
です。
また、ジャパンカップで外国馬が勝てない理由は
「外的」な要因もあります。
ジャパンカップで外国馬が勝てない理由として3つ
・適性が合わない
・強い馬は敬遠する
・ちょっと足りない馬が出走する
を紹介しました。
その中で「ちょっと足りない馬が出走する」は
多少の誤解もあるかもしれないし
そのままの意味で間違いない部分もあるし…
少し補足をします。
ジャパンカップはタイミングが悪いんです。
凱旋門賞(ざっくり10月初旬)
ブリーダーズカップ(ざっくり11月初旬)
ジャパンカップより歴史的・知名度的にも上のレースが
近い日程で行われています。
これらを強い馬たちが本気で使った上で
ざっくり11月下旬のジャパンカップに「良い状態で」出てこられるのか。
輸送・検疫をクリアして。
合わない可能性のある日本の芝で。
ジャパンカップは「招待する」レース&賞金高いとはいえどこまでリスクを許容して
「強い馬が出走してくれるか」
こう考えると「1,2枚落ちる馬がジャパンカップに出走してくれている」が
オブラートに包まないストレートな表現ではないでしょうか。
もちろんここまで書いてきたことの裏をいうと…
・馬場がメチャクチャ荒れてパワーがいる状況
・重馬場
などの状況が整えば
外国馬が「得意な状況」が整うので勝つ可能性が上がります。
それくらい「適性」というものは大事なんです。
ジャパンカップの予想をする際は
外国馬だから即嫌うのではなく「状況確認」をしましょう!
まとめると…
ジャパンカップで外国馬が勝てないことには
オカルトなどではなく明確な理由があります。
「適性」
馬場が合うか。
そこにローテーションと大人の事情(お金)とを掛け合わせて
ジャパンカップへの出走を決めます。
ストレートにジャパンカップ狙いという馬は皆無といってよく
馬券的立ち回りを考えるなら…
・外国馬は本命にしない
・相手の一頭として状況に応じて押さえる
がベターといえます。
来たら来た。人気ならシャーない、穴馬なら押さえて良かった。
凄くドライに言えば
馬券を買えるレースはジャパンカップ1レースだけではありません。
買う馬を選ぶ権利が私たちにあるように
買うレース、買う馬券の券種も私たちが選べます。
レースはレース、馬券は馬券と割り切って
競馬を楽しんでいきましょう!
ーーあとがきーー
2004年のジャパンカップはめちゃくちゃ思い出深いです。
この日はジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)とジャパンカップの「同日開催」でした。
お祭り!
大学のゼミ合宿を早引けして
友人と二人で東京競馬場に行った思い出があります\(゜ロ\)(/ロ゜)/
だって、、グダグダのバーべキュウ<<ジャパンカップ&ジャパンカップダートでしょう!
盛りあがりが凄かったですねー。
JRAさんにお願いとして
2歳重賞を増やしたり
3日間開催をしたり
ではなく、こういう「お祭り」を作って欲しいものです。
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